オルソケラトロジー

寝ている間に近視を矯正する「オルソケラトロジー」

オルソケラトロジーとは、就寝中に角膜矯正用のコンタクトレンズ(ハードタイプのコンタクトレンズ)を装用することで、日中を裸眼で過ごすことが可能になる治療です。
レンズの特殊な加工によって角膜中央部を平坦化させることで、起床後にレンズを取り外しても一定時間、その状態が維持され、近視が矯正されます。

近視が矯正されるしくみ

近視が矯正されるしくみ

  1. オルソ・レンズを就寝前に装用します。角膜の屈折が強いため焦点があっていません。
  2. 睡眠中に角膜の形状が変形を始めます。
  3. 翌朝取り外します。角膜の形状は正常な状態で変化し始めます。

オルソケラトロジーの効果

治療開始後、平均しておおよそ1週間くらいで十分な視力が得られるようになります。1回あたりの効果の持続時間は8~36時間と幅はありますが、日中のほとんどの時間、あるいは1日半を、眼鏡や通常のコンタクトレンズなしで生活することが可能です。
ただし、適正な治療効果を得るためには、夜間に6時間以上の装用が必要です。そのため、慢性的に睡眠時間が短い方などには適さないことがあります。

このような方におすすめ

眼鏡やコンタクトレンズの装用に不便を感じている方

着脱の手間、また見た目や快適性などの問題で眼鏡・コンタクトレンズに不便を感じている方は、その問題をオルソケラトロジーで解消することができます。

裸眼でスポーツをしたい方

ソフトコンタクトレンズやスポーツ用眼鏡の登場などにより視力を矯正してスポーツを楽しむことが可能になってきていますが、やはり不便を感じる、裸眼の方がより快適という場合には、オルソケラトロジーがおすすめです。

レーシック等に抵抗のある方

角膜を削ることやその手術自体に不安があるという方にも、オルソケラトロジーがおすすめです。オルソケラトロジーは夜間の装用によって視力を矯正する治療であり、手術は不要です。また、装用をやめることで角膜が元の形状に戻る、可逆性のある治療です。

近視の進行抑制を図りたい方

オルソケラトロジーには、近視の進行を抑制する効果があります。特に、8~16歳くらいの成長期のお子様の場合に、より高い効果が期待できると言われています。

オルソケラトロジーの
メリット・デメリット

メリット
  • 日中を裸眼で過ごすことができる
  • 眼鏡の曇りやズレ、破損を気にする必要がない
  • コンタクトレンズのズレや紛失の心配がない
  • 手術が必要なく、可逆的である
  • 近視の進行抑制効果が期待できる
デメリット
  • 毎日、夜間に6時間以上の装用が必要
  • 適応は軽度の近視に限られる
  • ハードタイプのコンタクトレンズとして正しく管理する必要がある(お子様の場合は親御様のサポートが必須)
  • 夜間に光が広がって見える現象が起こることがある(ハロー・グレア)

国産のオルソケラトロジー
「メニコンオルソK」を使用

国産のオルソケラトロジー「メニコンオルソK」を使用オルソケラトロジー用のレンズには、いくつかの種類があります。福地眼科では、国産のレンズ「メニコンオルソK」(株式会社メニコン)を採用しております。
安心して使用できる性能、保証制度があります。

1.充実のレンズ保証

破損交換、処方交換のメーカー保証が付属しています。
万が一の際の患者様の経済的ご負担が軽減されます。

2.高い酸素透過性

酸素透過性の高い材料で作られたレンズであり、装用中(就寝中)も角膜へと十分な酸素を供給してくれます。

3.安心の国内生産

厳格に管理された国内工場で製造されるレンズです。

装用感の良さ

ハードタイプではありますが、比較的やわらかい材料が採用されているため、装用時のゴロゴロ感が抑えられます。

オルソケラトロジー治療の流れ

1初診

オルソケラトロジー治療を希望されている方、検討されている方は、お気軽に当院にご相談ください。
オルソケラトロジーに関する説明を行い、ご希望されるようでしたら、治療が可能であるかどうかを確認するための問診・検査を行います。
※初めて受診される方は、健康保険証をお持ちください。

2適応検査 11,000円(税込)

オルソケラトロジーの適応であるかどうかを調べるため、精密な検査を行います。
適応検査で問題がなければ、「トライアルレンズ」を、院内で実際に装用していただきます。快適に装用できるようでしたら、本番となるレンズを発注します。
※適応検査の前には一定期間、通常のコンタクトレンズの装用を中止する必要があります。(ソフトコンタクトレンズであれば1~2週間、ハードコンタクトレンズであれば2~3週間)

3治療開始

レンズが到着しましたら、すぐに治療を開始できます。

オルソケラトロジーの費用

適応検査 11,000円(税込)

治療の適応があるか詳細な検査を行います。
使用中のコンタクトレンズは一定期間、中止していただく事があります。
(ソフトコンタクトレンズは1~2週間、ハードコンタクトレンズは2~3週間中止して頂いてから適応検査を行います。)
適応検査に問題がなければ、トライアルレンズを装用いただきます。
院内で体験していただき、装用可能であれば、ご自身に最適なレンズを注文いたします。

メニコン オルソK
メニコン オルソK
両眼 165,000円(税込)
片眼 82,500円(税込)

・一年間の検査・診察・薬剤費が含まれております。
・何か別の病気に罹患された場合、別途費用が発生致します。
・ケア用品代金は別途費用が掛かります。

保証内容

・3ヶ月以内のレンズ度数交換は1回のみ無料で行います。
・破損時は1年以内でレンズの半分以上破片が残っている場合は1回のみ無料で交換します。

治療中止の場合

3ヶ月以内に治療を中止された場合は下記の通り返金が可能となります。

契約後1ヶ月以内 両眼 100,000円
片眼 50,000円
契約後2ヶ月以内 両眼 80,000円
片眼 40,000円
契約後3ヶ月以内 両眼 70,000円
片眼 35,000円

紛失・破損・更新 ※保証外の場合

紛失・破損・更新 両眼 77,000円(税込)
片眼 38,500円(税込)
※保証外の場合

※レンズの寿命は酸素透過性ハードコンタクトレンズと同じで約2年です。
※上記金額につき、告知なく変更させていただく場合がございます。
※オルソケラトロジーの治療費は、所得税の医療費控除が受けられます。

お支払い方法

現在準備中

オルソケラトロジーの
副作用・リスク

  • 暗い場所で見た光が、滲んで広がったり、まぶしく感じたりする現象(ハロー・グレア)が起こることがあります。
  • 元々乱視が強い場合には、治療開始直後に一時的に乱視が強くなることがあります。
  • 通常のコンタクトレンズと同様、適切な管理・装用ができなかった場合には、角膜炎などを起こすことがあります。また、患者様によってはアレルギーを起こすことがあります。

オルソケラトロジーQ&A

ハードコンタクトレンズを使ったことがなく、不安です。

治療開始前に詳しくご説明いたしますので、あまり心配する必要はありません。着脱については、慣れればハードコンタクトレンズの方が簡単です。ただし、お子様がオルソケラトロジーを受ける場合には、親御様の管理・サポートが必要です。

就寝中にコンタクトレンズを装用して、ちゃんと眠れるのでしょうか?

就寝中の装着を前提とした設計となっているため、心配はいりません。またトライアルレンズで試していただけますので、納得してから、治療へと進めます。特に当院で取り扱う「メニコンオルソK」は高い酸素透過性を持ち、就寝中も角膜へと十分な酸素を供給することができます。

もし途中でやめる場合、角膜は元に戻るのでしょうか?

はい、オルソケラトロジーは、レーシックのように角膜を削る治療ではありません。装用を中止することで、角膜は元の形・状態に戻ります。

治療の効果の現れ方について教えてください。

治療開始直後は、やや見えづらくなります。平均して1週間くらいで視力が安定し、個人差はありますが8~36時間、近視が矯正できます。中には、2~3日に1回(1晩)の装用で、日中を裸眼で快適に過ごせる方もいらっしゃいます。なお、夜間の装用時間が長くなるほど、効果が持続する時間も長くなります。

治療期間中、裸眼で車を運転できますか?

オルソケラトロジー治療を開始しても、「眼鏡等」の条件が付きます。これは、免許取得時・更新時に裸眼の視力が基準に達していても同様です。つまり、オルソケラトロジーによって裸眼視力が基準を超えていたとしても、「眼鏡等」の条件がついている以上は、眼鏡・コンタクトレンズを装用せずに運転した場合、条件違反となってしまいます。十分にご注意ください。
「眼鏡等」の条件を外すためには、オルソケラトロジー治療を中止した上で、運転免許センター等で視力検査を受け、合格する必要があります。

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